武道家と神と神技 、 攻撃 其のニ  

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前回4月十三日からの続き
攻撃其のニ
まづ攻撃を掛けて前に出る場合、真っ直ぐに直線に踏み込むのではなく、対角線上に斜め前に踏み込みます、真っ直ぐに直線的に踏み込むと相手は出合のタイミングを完璧に狙って来ていますので間違い無く打ち返して来ます、
此れは大変無謀かつ危険で余裕がないやり方です、
相手が左構えで左手を前にして構えて居る場合、打ち込む側は先ず自分の左手で相手が前に出した左手を払い下げながら後ろ足である右足を斜め右前、こちらから見て、相手の体の右側に 廻り込むようにして、大きく踏み込みざまに自分の右拳で相手の右肩を、かすめる様に上段に的確に突きを入れます、
そうすれば結果的に相手の体の右横から後ろに廻り込む様な形に成るので相手の二本目の右拳以降の攻撃も避けられ事に成ります。
又、相手が右構えで相手の右手が前にあって、こちらが左構えの場合、相手の右手と自分の左手がぶつかりそうな距離で構え合っている、この場合は自分の前の左手で相手が前に出してある右手を打ち落としながら自分の前側にある左足を大きく左、斜め前に踏み出しながら、こちらから見て相手の左側から後ろに回り込む様にして、左拳で相手の上段に攻撃を仕掛けるのす。
以下、其のつど其のつど相手によっても変わるし、相手の構えた手の位置によっても攻撃の パターンを変えなくてはならない 又、拳から先に出すか蹴りから先に出すかは、相手の構え方、相手との間合い相手の姿勢、目線、気迫、なので其のつどその場で 瞬時に判断しなければなりません、何一つとして同じパターンは無いのです、相手と向き合った場合、間も間合いもタイミングも何も考えずに、ただがむしゃらに飛び込んで行くのでは無く、十分に氣を充実させ氣を練って、相手の氣を読み取り、行くと見せては止め、前に出ると見せて後ろに下がり、相手にこちらの間を計る隙を与えず、錯乱させ相手の氣の迷いを読みきった瞬時に踏み込み、攻撃を仕掛けるのです。そうすれば相手に打ち返す、間を殆ど与える事なく済むのです。