氣を読む PART2 この世で宮本武蔵に出会う

 

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 此の世で宮本武蔵に出会う

今回は私の経験から実際に私自身が氣を感じたことを述べて行きたいと思います、随分昔の話で正確では有りませんが約三十年くらい前に成りますが私と同じ会派で同じ道場で稽古をして来た先輩の中に世界大会、アジア大会全日本選手権など常に上位入賞、優勝経験も有る先輩でアメリカの空手の専門雑誌の(ブラックベルト)に「日本の十人のサムライ」と言うタイトルでトップページに紹介された事もある偉大な先輩がいまして、私とは特に親しくして頂いて兄弟同然の様に親しいお付き合いをさせて頂いた偉大な先輩なのですが難病に罹り、長く入退院を繰り返した末、誠に残念では有りますが数年前に亡くなられてしまいました、

其の偉大な先輩が、後から出て来た天才とも言える学生チャンピオンにどうしても勝てなかつたと言わしめた方で、三年連続で学生チャンピオン、全日本選手権大会、三連覇の偉業を成し遂げたられた、其れこそ偉大な天才の方が私たちの稽古している所に突然 私の先輩に会いに来られた事が有りました、私はこんなに凄い方が来ると言うのは聴いていなかつたので入り口から、オース先輩と言って手を上げて入って来られた時、私はテレビで顔も名前も良く存知あげているのですが実際に間近でお会いしたのは、勿論初めてでした、其の時、今まで人に会ってこの様なオーラと言いますか、感覚を経験したのは初めてでしたが、その瞬間、この世で宮本武蔵に実際に出会ったような感覚に陥り、今まで味わった事も無い様な気迫と恐ろしさで身体が震えてしまいました、今から思えば誠に恥ずかしながら失礼な事だと大変反省をしているのですが 挨拶をする事も出来ず自分の稽古時間が終わっていたのもあったのですが、急いで稽古着をバッグに押し込めて逃げて帰ってしまいました、  

  この項はここで閉じる事にしようと思ったのですが重要な  後日談を思い出しました、其れから数年後 大阪で開催された、たぶん    指導者講習会か審判講習会の会場で再び其の偉大な先生に偶然お会いする事が出来ました、其の時はもう既に現役の選手生活からは引退されていたようでしたが、何故かその時は以前と違って少しでもお傍に寄りたいと言う気分になり、まだ始まるまえでしたので皆さん多くの先生が会場の床に座って雑談をされていました、私は、そうっと、出来るだけ傍によって話を聞く事が出来ました、その時その偉大な先生は、

自分は学生の現役の時は、自分の氣で相手の氣を抑えることが出来ましたとはっきりと言われました、私は其の時また、座ったまましばらくの間 動くことが出来ませんでした。